IPythonとJypyterNotebookの使い方

 対話式コマンド実行ができる「IPython」を利用するとPythonやNumpyのコマンドがハイライトされ、コードが読みやすくなります。「JupyterNotebook」はセル毎にコードを記述できる他、マークダウン形式のテキストを記載したり、実行結果を記録することができます。

AI開発環境(ローカル)

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アプリ起動から順に説明しています。

はじめに

使えるアプリ

 インストール手順で説明した通り、次の2つがあります。どちらもPythonプログラムを実行できますが、ユーザインタフェース(UI)が異なります。Windowsであれば「すべてのアプリ」から起動します。

  • Anaconda Prompt・・対話式コマンド実行(IPython)
  • Jupyter Notebook・・セル実行(実行操作はGUI)

最初はMinicondaから始めることが多いです。

JupyterNotebookも少し気にしておく

 AIモデルの規模によっては、GPU利用による学習時間の短縮を検討することがあります。ローカル環境でも不可能ではありませんが、自前でGPUを準備するのは大変です。そんな時、Google Colaboratoryを利用すれば誰でも無料でGPUを利用できます。Google ColaboratoryJupyterNotebookの操作イメージが似ていることを覚えておきましょう。

GPUの特徴
  • 高速に行列計算が可能
  • USBのように外付け拡張できない
  • 一般に高価

ディープラーニングで実装するAIの内部では、大量の行列計算が行われます。行列計算には、CPUよりGPUが適しています。AIの学習を高速に行いたい場合、GPUの利用を検討しましょう。

使い方

IPython

 Pythonコマンドや機械学習ライブラリの実行を、対話式にコマンド実行できます。対話式なので、「xxx.py」のようなファイルを作成せずにコマンドを実行でき便利です。また、キーワードがハイライトされて見やすくなります。ここでは「IPython」の利用例を紹介します。Anaconda Prompt(Miniconda)より起動します。

IPython使い方
  • 「Anaconda Prompt(Miniconda)」を起動
  • 「ipython」と入力して「Enter」
    → 「IPython」プロンプトに切り替わります
     ※先頭が小文字の「i」に注意
IPythonの起動方法

 以下にコマンドを記載します。後述の「JupyterNotebook」でも同じコマンドを利用します。

ipython
import numpy as np
arr = np.random.randint(1, 10, (2,3))
arr

IPython、Numpyがインポートされていない場合は、次のコマンドを実行してインストールしてください。

  • IPython・・「conda install ipython」
  • Numpy・・「conda install numpy」

 IPythonの特徴をまとめました。

IPythonの特徴
  • 対話式にコマンドが実行可能
    (「Enter」でコマンド実行するとすぐに結果が返ってくる)
  • PythonやNumpyのコマンドがハイライトされる
  • Pythonプログラム(「.py」ファイル)も実行可能

「IPython」を利用しない場合は「xxx.py」のようなPython実行ファイルを作成し、「Anaconda Prompt」で「python xxx.py」で実行します。なお、「xxx.py」の実行は「IPython」でも可能です。

  • Anaconda Prompt・・「python xxx.py」
  • IPython・・「!python xxx.py」

Jupyter Notebook

 Minicondaと同様にPythonプログラムが実行できます。GUI操作なので感覚で操作が可能ですが、Minicondaに慣れてしまうと、少し使いづらさを感じます。セルの実行にはショートカットキーが用意されているのでコマンド実行も可能です。「Miniconda」インストールでは利用できませんが、Google Colaboratoryでも利用できるノートブック形式になっていることは覚えておきましょう。

使い方
  • 「Jupyter Notebook」を起動
  • メニュー[File]-[New Notebook]で新規作成
    ( 右上の「New」ボタンからでも開始可能)
  • セルと呼ばれる枠内にコマンドを入力
  • メニューやショートカットキー入力で実行
    (例:Ctrl+Enter、メニュー[Cell]-[Run Cells])
Jupyter Notebookの起動方法

 ノートブック形式には次のような特徴があります。

ノートブック形式の特徴
  • セルごとにコマンド実行(すべてのセルの実行も可能)
  • セルには複数のコマンドが記述できる
  • マークダウン形式のテキスト文が書ける
  • ipynbファイルとして保存される(「GoogleColaboratory」と同じ)
  • 保存先はユーザのホームディレクトリ(例:C:\Users\futa)

上記にも記載しましたが、GoogleColaboratoryと操作性が似ていることを覚えておきます。


参考

Numpyについて

 MinicondaをインストールしてAI開発ができる環境が整うと、最初に「IPython」を起動してNumpyの行列計算を実行することが多いです。確かにAIの内部では行列計算が行われているのでNumpyを使ってみるのですが、高校数学で習う行列計算をイメージすると落とし穴にはまってしまいます。E資格受験を通して感じたAIを理解するために必要なNumpyの注目ポイントについて、以下のページで説明しています。

 Numpyのコマンドリファレンスはこちらのページ(外部リンク)が参考になります。

その他の機械学習ライブラリについて

 Numpyの他にも機械学習ライブラリがたくさんあります。代表的なものをこちらのページにまとめました。

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以上